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ルツェルン祝祭管弦楽団を聴いて思ったこと [クラウディオ・アバド]

少し前のことになるが、ルツェルン祝祭管弦楽団の来日演奏会をサントリーホールで聴いた。当初は2公演だけの予定だったが、初日に聴いたマーラーが凄く良かったので会場限定で販売されていたチケットを買ってマーラーの日の演奏をもう1回聴いてしまった。
メンバーリストを見る限り様々な経歴の奏者からなるこのオーケストラからどうしたらこんなに感動的ですばらしい音が出てくるのか凄く不思議な気持ちで演奏を聴いてきました。おそらく指揮者のアバドさんを慕ってきているメンバーなので根底で心が通じ合うところがあるのでしょう。
演奏が終わり舞台から去る時握手してメンバーが空かれる光景は幾度と無く見てきましたが、抱き合う姿は初めてだったように思います。出てくる音楽も含めて、他のオーケストラからは感じたことのない不思議な感覚でした。クオリティーが高くすばらしいのですが、感動のあまり涙すると言うよりもなんか凄く元気がわいてくるというか、とてつもないエネルギーをもらって壮快な気分になり毎晩帰宅しました。
2回聴いたマーラーは個人的には2日目の方がすばらしかったように思います。それは、2日目の方が席が格段いよかったと言うこともあると思いますが、初日の硬さが取れてリラックスした雰囲気でより音楽が滑らかに響いていたように思います。管楽器のソロの美しさ、弦楽器のピッチカートがどうしたらこんなに綺麗になるのだろうというくらいすばらしいし、もしかしたら当分これ以上のマーラーは聴けないかもしれないと思いました。
そもそも、普通はマーラーの6番のように複雑で疲れる曲を二晩続けて聴きたいと思わないかな。
もう1回は、ポリーニさんをソリストに迎えたブラームスのピアノ協奏曲第2番が含まれているプログラムを聴きました。アバドさんとポリーニさんの組み合わせのブラームスの2番というと自分にとって凄く思い入れがあります。この曲に初めて出会ったのは、高校生の時で、高校の近くにあった図書館で何回もレコードを借りて聴いた思い出の曲です。そのレコードの演奏がポリーニさんとアバドさん(演奏はウィーンフィル)だったのです。
この2人の組み合わせでは絶対聴くことが出来ないと思っていたので、生で聴けただけで本当に幸せな気分でした。ただ、思い入れが強すぎたせいかポリーニさんのソロで?と思うようなところもあったりしました。それでも最高の思い出にかわりはありません。
この日のメインはブルックナーの交響曲第4番だったのですが、名曲だとは思うものの、これまで良いと思う演奏にはそれ程であっていないこの曲を素敵だなと思うことが出来たのが良かったと思います。この日のオケの演奏もすばらしかったのですが、個人的にはマーラーの時の方が気持ちの高ぶりは大きかったかなと思います。
下に最新のDVDを2つばかり紹介しておきます。どちらもとてもすばらし演奏だと思いますし、アバドさんや演奏者達の表情を見ているだけでも幸せな気分になる事が出来ます

マーラー:交響曲第7番ホ短調《夜の歌》

マーラー:交響曲第7番ホ短調《夜の歌》

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2006/10/06
  • メディア: DVD

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調作品37、ブルックナー:交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版)

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調作品37、ブルックナー:交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版)

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2006/10/06
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